【保存版】Yahoo!プロモーション広告の審査を通す設定方法

この記事で分かること

【目的】Yahoo!プロモーション広告の掲載審査ポイントを確認する

本記事の目的は、Yahoo!プロモーション広告において、掲載したい広告ページがYahoo!ガイドラインに違反していないかをチェックして、問題なく広告掲載できるかを事前に詳しく確認したい方向けの記事です。

実際に入稿検証した事例などもご紹介していきますので、役立ててください。

Yahoo!プロモーション広告の審査体制は2つ

Yahoo!では広告審査対象として、以下の2つの審査体制でチェックを行っています。

  • システム
  • 目視

なお、システムは「24時間体制」で動いており、NGキーワードや不審な動きなどがあれば、自動的に広告審査になり、システム上問題だと判断されれば、広告は掲載されません。

また、システムで判断できないような広告に関しては、Yahoo!担当者が目視でガイドラインに違反していないかをチェックして、広告掲載の可否を判断しています。

Yahoo!プロモーション広告の審査タイミング

広告掲載に関する審査が入るタイミングは、広告入稿から広告掲載終了までまんべんなく行われます。もちろん掲載直前や掲載中は審査が入る回数は多くなります。

【審査が入るタイミング】

  • 入稿前
  • 入稿
  • 掲載前
  • 掲載中
  • 掲載終了

Yahoo!プロモーション広告が掲載停止になる事例

Yahoo!プロモーション広告のガイドラインに抵触していない場合であっても、Yahoo!担当の目視によりガイドライン違反だと判断されれば、広告掲載が止まってしまうことがあります。

以下、実際に掲載停止になった例です。

  • リンク先ページが中身のないペラページである場合
  • リンク先ページに独自性がない情報ページである場合
  • 1000-2000個など広告を作りすぎている場合
  • 1つ1つでは掲載停止にならないのに、ペラサイトページを広告出稿しすぎている場合
  • NGワードを狙った広告入稿ばかりしている場合
  • システム審査が入らない深夜の時間帯に広告出稿している場合
  • ユーザーの意図しないリダイレクト機能などを実装しているページの場合

中には、一瞬でアカウント停止になるガイドライン違反もあるので、特に最後の2つを実践シている方は気をつけてください。

PPCアフィリエイトなど大量に広告を入稿している方は「Yahoo!プロモーション広告の入稿規定と掲載審査の4つのポイント」から、Yahoo!プロモーション広告の掲載審査ポイントを確認してみましょう。

リスクヘッジのために複数アカウント運営する方法

Yahoo!プロモーション広告では、アカウント運用方法が悪質だったり、ガイドライン違反を続けていると、アカウントが停止になり、最悪復活もできなる可能性もあります。

そのためYahoo!プロモーション広告を使って事業をされている方は、アカウントを複数所有して、「万が一1つのアカウントが停止になっても、別のアカウントで運用したい」という気持ちは必ずあるでしょう。

実は、Yahoo!プロモーション広告では、複数アカウントの所有を認めています。ただし、「1人格=1アカウント」というルールがあり、運営上の注意点もいくつかあるので気をつけてください。

(参考ページ:Yahooプロモーション広告の複数アカウント追加は規約違反?

審査で非承認になる可能性が多い商品

Yahoo!プロモーション広告では、ガイドライン違反だけでなく法令に沿った規約違反についても広告審査を行っています。

下記4つを対象とした広告は、広告審査で非承認になる可能性が高い商品です。あなたがもし下記の商品を広告掲載したい場合は、A/Bテストを繰り返しながら、広告ページを修正していきながら掲載できるラインを見極める必要があります。

①非承認になりやすいケース(化粧品・健康食品)

グレーな表現が多い業界だけに、「化粧品」「健康食品」「健康器具」などを取り扱っている方は注意してください。

Yahoo!プロモーション広告では「<商材別に学ぶ>薬機法関連の掲載できない表現例 | ラーニングポータル」が公開されているので、該当商品を取り扱っている場合は見てみると良いでしょう。

また、薬事法・薬機法について詳しく知りたい方は「【比較】薬事法と薬機法の違いとは?規制の適用範囲は?」を参照してください。

②非承認になりやすいケース(医療機関)

病院や治療院など医療機関ページをYahoo!プロモーション広告で出稿したい場合は、以下の5つの項目に注意する必要があります。

  • 日本国内の医療機関であること
  • 所在地、連絡先の表示があること
  • 医療機関の治療責任者の経歴を表示すること
  • 医療法および医療広告ガイドラインで規定されている内容を遵守していること

(参考ページ:<医療機関広告>出稿に必要な5つのポイントと広告掲載可否の事例 | ラーニングポータル

③非承認になりやすいケース(医療類似行為)

  • 医業類似行為(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復)
  • 法律に基づかない医業類似行為(整体、気功、アロマテラピー、カイロプラクティックなどのいわゆる民間療法)
  • エステティックサロン・美容院

上記に該当する医療類似行為を行っているページへの広告主は、下記のような抵触箇所がないか確認が必要です。

  1. 施術を行うのが医師であるかのような表現
  2. 医療機関であるかのような表現
  3. 医療行為に該当する施術
  4. 医療行為を示すかのような表現
  5. 疾病、症状を施術効果として引用した表記

(参考ページ:<医業類似行為>審査に抵触する表現は? | ラーニングポータル

④非承認になりやすいケース(アフィリエイト関連)

Yahoo!プロモーション広告では、Googleアドセンス広告や直接的にアフィリエイトサイトへ誘導しようするページの広告掲載はできません。

「公式サイトはこちら」など本サイトへ誘導するようなボタンの設置もできません。

また、ペラページと呼ばれるような内容が不十分でないページへの広告掲載はできません。ユーザーにとって有用性があると判断され、Yahoo!プロモーション広告に「掲載OK」と判断されるサイトの例は以下のとおりです。

  • 複数店舗の商品情報(在庫や販売価格など)をユーザーが選択した条件で比較することができる
  • 価格、評判など複数サービスの情報を一覧で見ることができる(並び替えなども良い)
  • 商品をアレンジしたレシピ集など、本体サイトの訴求商品のスタンダードな使用方法と異なるオリジナルなアイディアが紹介されている

(参考ページ:Yahoo!公式ラーニングポータル|新設された掲載基準「広告の有用性について」とは?

「比較広告表現」を用いたい場合は、客観的に実証されていることや、数値や事実を正確に引用する必要があります。なお、比較ができるページを掲載したい場合は、①調査の目的 ②調査の方法などまで客観的な事実を検証してから入稿する必要があります。

ゴルフ上達法、英語学習法などインターネットを介して提供される「能力開発関連商材」「情報商材」は、科学的な根拠データを示し、効果が検証されたものを正しく掲載する必要があります。

(参考ページ:「比較広告」「情報商材」「比較サイト」の掲載基準、ご存じですか?

【広告掲載チェックリスト】Yahoo!プロモーション広告を掲載する前に

ここでは広告を入稿する前に、Yahoo!ガイドラインを違反して、広告掲載停止や最悪アカウント停止などならないように、正しく広告掲載するためのチェックリストを作りました。

最終チェック用にお使いください。

①ユーザーの意図に反する広告になっていませんか?

Yahoo!プロモーション広告では、ユーザーの行動を意図的に変えるような広告ページは掲載不可能です。以下、例です。

  • 作成中など通常の環境で表示することができないもの
  • ブラウザのバックボタン等で直前のページへ戻ることができないもの
  • 広告主以外の第三者によるポップアップ/アンダーウィンドウや別画面を表示するもの
  • ブラウザウィンドウの大きさや位置などを強制的に変更するもの
  • ユーザーの意思確認なく、ソフトウェアのダウンロードを開始したり、
  • アプリケーションが起動されたりするもの
  • その他、ユーザーの意に反する動きのあるもの

②運営者情報(広告主、電話番号、住所など)は正しく掲載されていますか?

広告リンク先ページには、運営者の会社名または個人の名前、また住所、電話番号などの情報が明記されていなければいけません。

③運営者情報が不正確、または画像形式による掲載になっていませんか?

ユーザーが運営者情報を正確に把握できないよう、小さすぎる文字を使用したり、見えづらい表示になっている場合は広告掲載ができなくなります。

また、よくあることですが、運営者情報をコピーできないように画像形式で表示している運営者がいますが、これもガイドライン違反で広告掲載ができなくなります。

あくまでテキストで掲載して、検索結果に表示させたくない場合は、NoIndexを使用するようにしましょう。

④広告とリンク先ページの内容に関連性はありますか?

検索キーワードに対して、広告リンク先ページの内容に関連性がないページは広告掲載ができません。システムや目視によって、該当する広告キーワードが停止になります。(他のキーワードに問題なければ、広告自体は止まらないことが多いです)

⑤リンク先のページ内容が不十分ではありませんか?

Yahoo!プロモーション広告では、現在情報が乏しいサイト(=ペラページ)への広告出稿は禁止されています。検索ユーザーが価値ある情報として認識されるだけの十分な情報が掲載されるページを作成する必要があります。

最低でも300文字程度のページは作成すれば、(2019年3月現在)広告は問題なく掲載されています。ただし、文字数が300文字あっても、独自性がないページは広告掲載が止められることが多いです。

⑥掲載する広告がガイドライン違反なものではありませんか?

法令に違反している、もしくは違反する恐れがあるページは広告掲載ができません。(誹謗中傷、著作権侵害、プライバシー侵害、セクハラ、詐欺、差別、投機、非科学的なもの、反社会的勢力、ポルノ、武器、麻薬、サービスや商品の内容が不明確なもの等)

⑦広告タイトルで、文字記号を使用する場合のルールに従っていますか?

広告タイトルにつける記号は、Yahoo!プロモーション広告のガイドラインで基本ルールが存在しています。

以下の項目をチェックしてみてください。

  • 不快感を与える文字列の使用は不可
    (例:orz、DQN)
  • 記号や文字を装飾的に使用することは不可
    (例:Σこの石鹸で黒ずみもすっきり)
  • 顔文字は使用不可
    (例:(・∀・))
  • 機種に依存する文字の使用は不可
    (例:㈱、①)
  • 同種の記号を3回以上使うのは不可
    (例:快適!便利!安心!)
  • 同種の記号を連続しての使用は不可
    (例:低コスト!?)

Yahoo!プロモーション広告の審査まとめ

いかがでしたでしょうか?

Yahoo!プロモーション広告は、2018年6月にも大きな規約変更がありました。今後も規約変更に伴い、規制も厳しくなっていく可能性があります。

規制が厳しくなれば、従来の方法は通用しなくなっていきますので、その時に応じて柔軟に変化しながら広告出稿をしていきましょう。