Yahooプロモーション広告の複数アカウント追加は規約違反?

本記事では、Yahoo!プロモーション広告を複数アカウント運営して、万が一1つのアカウントが停止になった場合でも、収益面でのリスクヘッジになるように運営するためのノウハウをご紹介していきます。

Yahooプロモーション広告の複数アカウント運営は規約違反ではない

まず最初に「Yahoo!プロモーション広告を複数アカウントで運営する」のは、Yahoo!規約違反にはなりません。つまり、複数アカウントを同一PCで運営していてもまったく問題ありません。

ただし、複数アカウントを運営する場合は、いくつか注意点を押させておく必要があります。

1人格=1アカウント(個人、法人で2つの複数アカウントが所有可能)

Yahoo!規約では「1人格=1アカウント」が基本ルールとなっており、もしあなた1人で複数アカウントを所有したい場合は、個人名義と法人名義(=会社名義)の2つの人格としてアカウントを作成する必要があります。

(※法務上、個人と法人は別人格としてみなされるようです)

つまり、もし今あなたが法人を持っていないのであれば、基本的に2つ以上の複数アカウントを持つことはできません。

ただし、家族はあなたとは異なる別人格としてみなされますので、新たにアカウントを作成すれば別アカウントとしてみなされ、結果複数アカウントを運営することは可能です。

3つ以上のYahoo!プロモーション広告アカウントを作成したい場合

売上UPやリスクヘッジのために、3つい以上の複数アカウントを所有したい場合は、法人名義、個人名義、家族名義を使って、合計3つのアカウントを所有することをおすすめします。

※他にもいくつか方法はありますが、クライアントだけの公開情報となりますので、気になる方はお問い合わせください。

Yahoo!プロモーション広告アカウントを複数作成する際の具体的手順

今すぐにでもYahoo!プロモーション広告アカウントを新規で作成したいという方は「Yahoo!プロモーション広告の複数アカウント作成手順と注意点」をご確認ください。

パソコン、住所、電話番号、決済カード、メールアドレスなど、その他注意するべき情報についても解説しました。

Yahooプロモーション広告アカウントが停止にならないポイント

ここでは、Yahoo!プロモーション広告のアカウントが停止にならないために、事前にできる予防策を解説します。

Yahoo!ヘルプページある代表的な広告停止要素は「Yahoo!プロモーション広告の入稿規定と掲載審査の4つのポイント」で解説しています。

広告を出稿しすぎない(作っても500個以内)

Yahoo!プロモーション広告は、あくまで検索ユーザーに有益な情報を届けるための1つの手段であり、その大前提が守られていないとみなされるとアカウント停止の可能性が高まります。

アカウント内に1000も2000も広告があるというのは、一般的な事業者の広告出稿方法としては普通ではないので、Yahoo!側としても「数撃ちゃ当たる作戦」で広告を出稿しているように見えるわけです。

つまり、「有益な情報を届けるためにYahoo!プロモーション広告を使っているわけではない」とみなされてしまう可能性があります。

ビジネスモデルによっては多くの広告を出稿しないと利益が出ないビジネスモデルもありますので、その場合は、収益が立っていない広告を定期的に削除して、新しく広告を追加するようにしましょう。

ペラサイトばかり広告出稿している

ペラサイトに広告出稿を大量にしている人は、アカウント停止の可能性が高くなるので注意してください。

上記の話に繋がりますが、Yahoo!プロモーション広告は検索ユーザーに有益な情報をスムーズに届けるための1つの手段でしかありません。

Yahoo!プロモーション広告は基本的に広告費用を支払えば、無理やり上位表示させることができますが、その自社サイトページがどれも中身のないペラサイトばかりであれば、検索ユーザーは最終的にYahoo!離れしてしまいます。

Yahoo!にとってはデメリットしかないので、ペラサイトへの広告出稿をしている人には、最終的にアカウント停止措置が取られてしまうのです。

NGワードばかり入稿している

Yahoo!プロモーション広告では、広告出稿できないキーワードがいくつも存在します。

NGワードとして有名なキーワードは、以下のとおりです。

  • 商標ワード
  • オフィシャル
  • 公認サイト
  • トップページ
  • ログイン
  • 法律に違反したワード

こういったキーワードを入稿しようとしていると、Yahoo!側の目視による審査が入る頻度が高まり、「改善がない」とみなされれば、アカウントが停止になる可能性があります。

Yahooプロモーション広告複数アカウントのQ&A

ここでは弊社に広告を依頼していただいているクライアントの皆様からよくある質問に1つ1つお答えしていきます。

1人で複数のYahoo!プロモーション広告を所有することは可能ですか?

はい、可能です。

ただし、基本ルールは「1人格につき1アカウント」ですので、もしあなたが法人をお持ちであれば、個人アカウントと法人アカウントの2つのアカウントを作成できることになります。

架空の情報でYahoo!プロモーション広告アカウントを作成できますか?

基本的には、できません。

Yahoo!プロモーション広告アカウントを作成すると、後日「本人確認書類の提出」義務があるメールが届きます。本人確認書類は「運転免許証」「パスポート」法人であれば「登記簿謄本のコピー」になるので、架空の情報で入力したところでアカウント承認がされません。

場合によって「本人確認書類の提出」義務のメールが来ない場合がありますが、同一PCから複数アカウントへログインしていると、Yahoo側はPCのIPアドレスなどで同一人物だと判断して、重複していると思われるアカウントは停止措置しますので注意してください。

家族名義であれば、Yahoo!プロモーション広告アカウントを複数追加できますか?

はい、可能です。

Yahoo!規約では「1人=1アカウント」ですので、家族は別人格としてみなされて、結果複数アカウントを作成することが可能です。

同居している家族であれば、パソコン、インターネット回線、住所情報などは共有することになりますので、Yahoo!側から見ると、同一IPアドレスで複数アカウントを運営していることになります。

(最低でも、メールアドレス、電話番号、決済カード情報などは別情報のものを使用しましょう)

ですので、最終的には運営状況として、複数アカウントが、重複アカウントとしてみなされるのか、別アカウントとしてみなされるかは、担当したYahoo!の従業員によると言えるでしょう。

Yahoo!プロモーション広告を申請する際「本人確認書類の提出」は必須ですか?

いいえ、必須ではありません。

例えば、弊社では運営者情報を明記した会社ホームページURLを掲載した状態で申請したところ、登記簿謄本などの提出依頼はありませんでした。

そして、今現在も問題なく使用できている状態です。

海外在住であっても、Yahoo!プロモーション広告アカンとは作成できますか?

はい、可能です。

Yahoo!プロモーション広告では、アカウント作成時に管理者となる人の住所を入力する箇所が設けられており、そこから日本以外の国を選ぶことも可能です。

なお、海外が拠点となる事業所をお持ちの方は、本人確認書類が「管理者のパスポート」が必要になります。

複数アカウントを運営している場合、1つのアカウントが停止になると、他のアカウントも同時に停止になりますか?

複数アカウントが同一アカウントだとみなされれば、他のアカウントも芋づる式に停止になります。

なぜなら、Yahoo!はシステム上、IPアドレスや登録情報などからも、各アカウントの関連性なども把握しており、1つのアカウントが悪質な広告出稿によって停止になった場合は、他のアカウントも悪質だと判断される可能性が高いからです。

逆に、それぞれのアカウント名義が別名義・別住所などであれば、たとえ同じパソコンから同一アカウントにログイン(IPアドレスが一緒でも)していても、問題はない可能性が高いです。

もちろん最終的にはYahoo!側の判断になりますので、なるべくなら同一PCから複数アカウントを運営する場合は、管理者権限と作業権限を分けたりしたほうがいいでしょう。

上記事項はあくまで経験則による情報の共有になります。実際の作業は、すべて自己責任でお願いいたします。