ビジネスモデルという言葉をよく目にしますが、なんとなく理解できているようで、実際に説明するとなるとなかなか自信のないものです。
今回はビジネスモデルについて、意味や基本の10パターンを簡潔に、成功例をあげて紹介していきます。
この記事で分かること
ビジネスモデルとは?
企業が売上や利益を生み出す方法のこと、利益を生み出すための戦略のこと。
ビジネスモデルを考える上で、まず思い浮かべて欲しいのが「WHO、WHAT、HOW、WHY」の4大要素。
「誰に(顧客)、何を(提供価値)、そのように(プロセス)、なぜ(収益構造)」を考えます。
どういうこと?と思う方ももしかしたらいるかもしれませんが、まずは、そう、イメージなのです。
夢に向かってのプランニングを、一番初めにしっかり考えます。
ビジネスモデル基本の10パターン
ビジネスにも様々な方法はありますが、無知の未経験者がオリジナルでゼロからビジネスを作り出すことはほぼ皆無です。
ではどうしたらいいのか。先人たちが作ってくれたある程度のパターンの中から自分のやりたいもの(稼げるもの)を、まずは徹底的に真似るのです。そんな時に参考にしてほしい10のビジネスモデルを簡潔に説明します。
①シンプル物販パターン
個人や企業が商品やサービスを企画・開発・製造を行い消費者に対して提供して対価であるお金を受け取るビジネスモデルです。難しく聞こえますが、要するに作ったものをお客さんに販売する一番身近なものです。商品やサービスに優位性があることが、とても重要視されます。
例:メーカー、農家、サービス業(飲食店、サロン)など
②小売パターン
自分もしくは自社で商品開発を行うのでなく、仕入れた商品を販売するビジネスモデルです。商品を製造している会社から仕入れるため、競合他社の様々な商品を販売できます。そのため商品力よりも、商品数やポイントカード等の特典で差別化をはかります。
例:コンビニ、本屋、スーパー、AMAZONなど
③広告パターン
新聞やブログ、インターネットニュースなどに広告を掲載し、企業から広告料金を得るビジネスモデルです。テレビ業界は、この広告パターンの代表であり、一番わかりやすいでしょう。また、近年増加しているInstagramでのアフィリエイトもこの広告パターンに含まれます。
④合計パターン
「ついで買い」を狙うビジネスモデルです。大目玉の格安商品を準備しておいて、お客様に「ここは安い」という意識づけをしたのちに、その他商品も買ってもらうような感じです。
例:居酒屋、ドラッグストア、クーポン券利用など
⑤二次利用パターン
出版業界が代表格です。例えばある小説がドラマ化、映画化、DVD化され、何度も収益を生みます。最近では歌詞が元になり映画化されたりもしますよね。でも、そんなに形を変えてまでヒットするものを作るのはとても難しく、手の付けにくいビジネスモデルです。
例:メルマガ→書籍化、セミナー→DVD化など
⑥ライセンスパターン
商品を開発し、他の第三者がそれを再利用するビジネスモデルです。あるキャラクターの肖像権を持っている会社は、そのイラスト等を様々な商品を別会社に販売許可をだし、売上の数%をもらいます。最近TVを見ていて知りましたが、マジシャンは自分でショーなどを行い稼ぐのはもちろん、マジックを生み出しそのノウハウを別マジシャンに教えることで利用料として数%をもらっているようです。
⑦消耗品パターン
元となる商品の価格を抑え、消耗品やメンテナンスで収益を定期的に生んでいくビジネスモデルです。代表的なのはプリンターです。プリンター自体で儲けているのではなく、印刷するたびに減っていくインクや必要になってくるメンテナンスで収益を上げていきます。このビジネスモデルは、一度売れれば商品が使われなくなるまで継続的に安定した売り上げが見込めるものです。
⑧継続課金パターン
商品やサービスを定期的に使い続けてもらい、売り上げを確実に安定してあげていくビジネスモデルです。
例:ウォーターサーバー、携帯電話、有料放送など
また近年では月額制オンラインサロンも様々な企業や個人が取り入れていますよね、それもこちらのビジネスモデルです。ゲームへの中毒性を使い継続して課金してしまう、課金式携帯アプリゲームなどもこちらに当てはまるでしょう。
⑨マッチングパターン
商品・サービスを提供する側とユーザーとの間を取りもつ、「仲介業」のビジネスモデルです。不動産会社や派遣会社はこのビジネスモデルに当てはまります。在庫を持つ必要がなく、商品開発の必要もないのがメリットですが、何より正確な情報量が必要です。
近年利用者数に増えているお見合いマッチングサイトや結婚お見合い相談所のようなものもここに当てはまり、このビジネスを成功させるには情報量の多さと提供スピードがとても大切になります。
⑩フリーミアムパターン
これは無料で人を集め、一部ユーザーに有料版を購入してもらうビジネスモデルです。「フリーミアム」とは「フリー」と「プレミアム」の造語なのです。
Photoshopなども、はじめトライアルで数日間使ってみてから有料版の購入手続きに進みますよね。IT業界では古くから使われているビジネスモデルであり、フリーとプレミアムのバランスをうまく取らないと成り立たないものです。
いかがでしたか?
私ははじめにこのビジネスモデルを学んだとき、本当に世の中のビジネスはこのどれかのパターンに当てはまっていて経済が動いているのだと思ったら、少し恐ろしくも感じましたが、自分でビジネスを行う可能性も大いに感じました。
たくさんリサーチを行い、先人から受け継いだこのビジネスモデルで、まずは挑戦していきましょう。